低用量ピルの値段は1ヶ月いくらなのか保険適用の条件と自費の相場を解説

低用量ピルを購入する際は、費用や保険適用の有無によって支払い金額が大きく変わります。

保険が使える場合は月1,000〜2,000円、自費診療では月2,000〜4,000円が相場ですが、処方方法や購入場所によって負担額は異なります。

保険適用の条件や自費での価格相場、オンライン診療を活用した費用の抑え方まで整理することで、自分の目的と予算に合った方法で無理なく低用量ピルを続けることが可能です。

まずは保険適用と自費購入の違いを把握し、最適な購入方法を選ぶ参考にしてください。

低用量ピルは保険適用される?条件や対象になる薬

低用量ピルは避妊薬として知られていますが、治療目的の場合に限り保険が適用されるケースもあります

月経困難症やPMSのように、明確な症状があると医師に診断された場合は、保険適用でピルを処方してもらえる可能性があります。
一方で、避妊や生理日移動などの目的では保険の対象外となり、すべて自己負担になります。

治療目的かどうかで費用の負担に大きな差が出るため、保険が使える条件や対象薬を正しく理解しておくことが大切です。

低用量ピルが保険適用されるケースとされないケース

LEP製剤とOCとの違い

低用量ピルに保険が適用される処方目的には、月経困難症やPMS、子宮内膜症などが該当し、医師の診断によって疾患名がつけられた場合に保険適用となります。

保険が適用される代表的なケース

  • 月経困難症(生理痛が強く日常生活に支障がある)
  • 子宮内膜症や子宮腺筋症の治療
  • PMS(月経前症候群)の症状が重い場合
  • 機能性出血など、ホルモン治療が必要な出血症状

一方、避妊のみを目的としたピルの使用は保険適用外です。

妊娠を避けたい、生理日を調整したいなどの理由では、症状がなくても自由診療となり、全額自己負担での購入になります

低用量ピルを服用する目的についてはこちらの記事で解説しています。まずは低用量ピルの基本情報を知りたい方はこちらの記事からご覧ください。

保険が利用できるピルの種類と価格帯

LEP製剤とOCとの違い

保険適用となる低用量ピルは、厚生労働省に認可されたLEP製剤に限られます。
LEP製剤多くはジェネリック医薬品で、薬価も比較的安価に設定されています。

保険適用となる低用量ピルの種類と価格目安
薬剤名(商品名) 薬の分類 3割負担時の価格
ルナベルULD 超低用量ピル 900〜1,300円
ヤーズ 超低用量ピル 1,200〜1,500円
フリウェルLD 低用量ピル 800〜1,100円

診察の結果、治療が必要と判断された場合に限り、上記のようなLEP製剤が保険で処方されます。

症状別におすすめの低用量ピルは、こちらの記事でまとめています。目的に合ったピルを探している方は参考にしてください。

保険適用で低用量ピルを処方してもらう流れ

保険適用でピルを処方してもらう流れ

ピルの処方で保険適用を希望する場合は、避妊目的ではなく治療が必要であることを医師に正確に伝えることが重要です。

例えば、「生理痛が強く日常生活に支障がある」「PMSの症状で仕事や勉強に集中できない」など、具体的な困りごとを明確に話すようにしましょう。

単に「安くしたいから保険で出してほしい」という伝え方では保険適用になりにくいため、自身の症状や生活への影響を整理しておくことが大切です。

低用量ピルの値段は1ヶ月でいくら?保険適用外での費用相場

避妊目的や生理日調整など、保険適用外で低用量ピルを購入する場合はすべて自己負担になります。

1シート(28日分)のピル代だけでなく、診察料や送料なども含めた総額費用を把握することで、無理なく続けられる購入方法を選ぶことができます。

1シート(28日)にかかる費用の目安

保険適用外の低用量ピルは、1シート(1ヶ月分)あたり1,500〜3,000円前後が相場です。

1ヶ月あたりの低用量ピルの費用
種類 相場 特徴
トリキュラー
トリキュラー
2,000〜2,500円 避妊とPMS改善に使用
マーベロン
マーベロン
2,000〜3,000円 肌荒れ改善にも使用される
ファボワール
ファボワール
1,800〜2,500円 ジェネリックで比較的安価
ラベルフィーユ
ラベルフィーユ
1,500〜2,200円 コスト重視の方向け

価格はピルの種類や処方方法によって変動します。安さだけでなく、自分に合ったピルを選ぶことが大切です。

ピル代以外にかかる諸費用の目安

低用量ピルを購入する際は、薬代以外にも診察料・送料などの諸費用が発生することがあります。

諸費用の項目と目安金額
費用項目 金額の目安 備考
初診料 500〜2,000円 クリニックによって異なる
再診料 500〜1,500円 対面診療の場合
送料 0〜500円 オンライン診療の場合

特にオンライン診療では、クリニックごとに診察料の幅が広く、中には無料で受けられることもあります。また、送料にも差があり、まとめ買いや定期配送の利用で無料になるサービスもあります。
コスト面で損しないために、低用量ピルの処方にかかる費用は総額で確認しておくことが重要です。

低用量ピルの処方にかかる総額を購入方法別に比較

保険適用外で低用量ピルを購入する場合、購入場所や診療方法によって総額は大きく異なります。

購入方法ごとのピル処方にかかる総額
購入方法 1シートあたりの総額目安 費用内訳
産婦人科 2,500〜5,000円 ・薬代
・診察料
調剤薬局 1,800〜2,500円 ・薬代のみ
※処方箋が必要
オンライン診療 1,500〜3,000円 ・薬代
・診察料
・送料

オンライン診療は、通院不要で診察料や送料が含まれる場合が多く、1シートあたりの実質負担が抑えられる傾向があり、診察料無料や送料込みのサービスを活用すれば、1ヶ月あたりの費用を2,000円前後まで抑えることも可能です。

継続的な利用を考える場合は、価格だけでなくサービス内容やサポート体制もあわせて比較し、自分に合った購入方法を選びましょう。

「ピルの値段も気になるけど本当に効果があるのかも気になる」「自分の悩みは解消できるのか不安」という方向けに、ピルに期待できる効果、実感までの服用目安期間について詳しく解説しています。

保険適用なしでも低用量ピルの費用を抑える方法

低用量ピルは保険適用外の場合、すべて自己負担となりますが、選び方や購入方法を工夫すれば費用を抑えることができます。

低用量ピルを安く使い続けるための代表的な方法として、ジェネリックピルの活用やオンライン診療の活用法を紹介します。

低用量ピルの後発品(ジェネリック)を検討する

同じ有効成分を持つピルでも、先発品と後発品(ジェネリック)では価格に20〜30%ほどの差が生まれることがあります。

品質や効果は基本的に変わらないため、費用を抑えたい場合は後発品を選ぶのがおすすめです。

先発品と後発品の費用比較
分類 種類 1シートあたりの相場
先発品 トリキュラー
トリキュラー
2,000~2,500円
マーベロン
マーベロン
2,500〜3,000円
後発品 ラベルフィーユ
ラベルフィーユ
(トリキュラーの後発品)
1,500〜2,200円
ファボワール
ファボワール
(ファボワールの後発品)
1,800〜2,500円

同じ成分設計の低用量ピルでも選び方次第で費用を大きく節約できます。
ジェネリック医薬品の取扱い有無はクリニックによって異なるので、費用を節約したい方は事前に問い合わせるなどで取り扱いピルの確認をしておきましょう。

オンライン診療を活用して低用量ピルを購入する

低用量ピルを保険適用外で購入する場合、オンライン診療を活用すれば総額費用を抑えやすくなります。

低用量ピルをオンライン診療で購入するメリット

  • まとめ買いや定期配送で割引価格が適用される
  • 診察料無料・送料込みのサービスが多く、追加費用が発生しにくい
  • 交通費や移動時間がかからず、自宅で手軽に受け取れる

オンライン診療は、1シートあたりのピル代だけでなく診察料・送料などを含めた実質費用まで含めて総額が安く抑えられるケースが一般的です。

また、通院の手間がないことで継続しやすくなり、忙しい方や対面で相談しにくい方にも適した選択肢です。

各サービスごとに費用やサポート内容が異なるため、単純な価格だけでなく続けやすさやサービス内容を比較して選ぶことが大切です。

低用量ピルの値段や保険適用に関するよくある質問

Q.
高校生や未成年でも低用量ピルを処方してもらえますか?
高校生や未成年でも医師の診察を受けたうえで、低用量ピルを処方してもらうことは可能です。
法律上、15歳以上であれば原則として単独での受診が認められていますが、医師によっては保護者の同意を求める場合もあります。
Q.
未成年でもピルの費用は大人と同じですか?
未成年でもピルの費用は成人と同じ扱いになります。
避妊目的の場合は保険適用外で月1,500〜3,000円前後、治療目的で医師の診断があれば保険適用となり、3割負担で月800〜1,500円程度が目安です。
Q.
親に知られずに低用量ピルを購入する方法はありますか?
オンライン診療を利用すれば、自宅配送やコンビニ受け取りなどを活用して親に知られずにピルを購入することが可能です。
支払い方法や配送先によって通知される可能性もあるため、利用前にサービス内容を確認してください。
Q.
1ヶ月だけ低用量ピルを服用してもいいですか?
低用量ピルは基本的に継続的な服用を前提としていますが、1ヶ月だけの服用も可能です。ただし避妊効果や体への影響を考えると、短期間の使用でも自己判断せず医師に相談することが重要です。
Q.
保険適用の場合、低用量ピルは何ヶ月分処方してもらえますか?
保険適用で低用量ピルを処方してもらう場合は、基本的に1ヶ月分ずつの処方が一般的です。
医療機関によっては、症状の安定や医師の判断により、最大3ヶ月分までまとめて処方されるケースもあります。

自分の予算にあわせて低用量ピルを購入するためにオンライン診療を活用しよう

低用量ピルの処方を受けるなら自由診療が結局おすすめ

低用量ピルは継続的な服用が前提となるため、費用負担や通院の手間を抑える方法を選ぶことが重要です。

特におすすえめの方法が、スマホだけで診察から受け取りまで完結できるオンライン診療サービスです。
診察料や送料が無料のプランや、定期配送による割引サービスなどを活用すれば、無理なくピルを続けやすくなります。

忙しくて通院が難しい方や、対面診療に抵抗がある方でも、オンライン診療なら自宅にいながら医師の診察を受けられます。
保険適用の相談や体質に合った薬の提案も受けられるため、安心して利用できる選択肢です。

オンライン診療サービスの選び方や料金相場は、以下の記事で詳しく比較しています。
より安く・安心して低用量ピルを購入したい方は、ぜひチェックしてください。