低用量ピルの値段は1ヶ月いくらなのか保険適用の条件と自費の相場を解説

低用量ピルの値段は1ヶ月いくらなのか保険適用の条件と自費の相場を解説

低用量ピルの購入費用は、保険が適用されるかどうかで月額1,000円〜4,000円と大きく差が出ます。

治療目的で保険が使える場合は月1,000〜2,000円、自費診療では月2,000〜4,000円が相場で、処方方法や購入場所によっても負担額が変わります。

保険適用の条件や自費診療の価格帯、オンライン診療を活用したコストの抑え方まで知っておくと、目的や予算に合わせて無理なく続けられる方法が選びやすくなります。

費用の違いや支払い額に影響するポイントを整理し、最適な購入方法を検討するための情報を解説します。

低用量ピルの1ヶ月の値段は?保険適用と保険適用外それぞれの費用

低用量ピルの1ヶ月あたりの値段は、保険が使えるかどうかによって月額1,000〜5,000円と大きく差が出ます。

病気の治療を目的とする場合は保険が適用され、避妊やPMS、肌荒れ改善を目的とする場合は自費診療となります。

保険適用・自費診療それぞれの費用内訳と、金額差の理由を把握することで、目的や予算に合った低用量ピルの処方方法を選びやすくなります。

保険適用(3割負担)の場合の値段(病気の治療が目的)

保険適用の場合の低用量ピルの費用相場
費用項目金額の目安備考
初診料800~900円時間外加算・外来管理料が加わる場合あり
再診料300~400円加算が発生する場合あり
ピルの料金800~1,500円/月薬局調剤・院内処方により異なる
その他の手数料200~1,000円処方料・薬剤情報提供料など
トータルの値段1,300~4,000円/月受診頻度・診療内容によって変動

保険適用で低用量ピルを処方してもらうには、婦人科などの医療機関で医師の診察を受ける必要があるので、診察料や処方料に加えて、必要に応じて検査費用もかかります。

1ヶ月あたりの総額は、初診時は2,000~4,000円程度、2回目以降は1,300~3,000円程度が目安です。
検査が必要になった場合は、別途3,000~5,000円程度かかることもあります。

受診頻度や処方日数の方針は医療機関によって異なるため、実際の費用は前後します。

保険適用外(自費)の場合の値段(避妊やPMS・肌荒れ改善が目的)

自費の場合の低用量ピルの費用相場
費用項目金額の目安
診察料0~1,000円程度
ピルの料金1,500~3,000円/月
送料(オンライン診療の場合)500~1,000円程度
トータルの値段2,000~5,000円/月

保険が使えない目的で低用量ピルを服用する場合は、すべての費用を自費で負担する必要があります。
1ヶ月あたりの相場は2,000~5,000円程度で、診察料・ピルの代金・送料などの合計額によって前後します。

オンライン診療を利用する場合は、通院にかかる交通費や待ち時間がなく、診察料が無料になるケースもあるため、トータルコストを抑えやすい傾向があります。
配送時の送料(500〜1,000円程度)がかかることはありますが、通院よりも負担が軽くなるケースが多く、定期配送などでさらに安くなるサービスもあります。

ピルの種類によっても1ヶ月あたりの費用は異なります。先発品よりも安価なジェネリック(後発医薬品)を選ぶことで、費用を抑えることができます。

自費の1ヶ月あたりの低用量ピルの種類別費用
種類相場特徴
トリキュラー
トリキュラー
2,000〜2,500円避妊とPMS改善に使用
マーベロン
マーベロン
2,000〜3,000円肌荒れ改善にも使用される
ファボワール
ファボワール
1,800〜2,500円マーベロンのジェネリック
ラベルフィーユ
ラベルフィーユ
1,500〜2,200円トリキュラーのジェネリック

価格は処方される低用量ピルの種類や、対面かオンラインかといった購入方法によって変動します。
値段の安さだけでなく、自分の体質や目的に合ったピルを選ぶことが継続のしやすさにもつながります。

保険適用・自費の低用量ピルの値段差は月700~2,000円程度

保険適用の有無1ヶ月あたりの金額の目安
保険適用初月2,000~4,000円程度
2ヶ月目以降1,300~3,000円程度

※別途検査料3,000~5,000円程度かかる場合あり
保険適用外2,000~5,000円程度

保険適用外の処方は高いイメージがありますが、実際の差額は月700~2,000円程度です。

保険が使える場合でも、診察料や検査費用が加わることでトータルコストがかさむ場合があります。

一方で、自費診療ではオンライン診療を活用すれば、診察料が無料になったり、まとめて処方を受けられたりすることもあり、費用を抑えられるケースも多くなっています。

保険適用・自費のどちらを選ぶ場合でも、服用目的に合った方法を選ぶことが価格面でも継続しやすさの面でも重要です。

クリニックによって低用量ピルの値段は違う?

保険適用で処方を受ける場合は、ピルの価格帯自体は大きく変わりませんが、受診頻度や検査の有無によって費用が前後します。

自費診療の場合は、ピルの価格や診察料がクリニックごとに異なるため、オンライン診療も含めて複数の選択肢を比較することが大切です。

費用を抑えたい場合は、1回の受診で何ヶ月分の処方が可能か、検査の有無、受診間隔なども事前に確認しておくと安心です。

低用量ピルが保険適用される条件や対象になるピルの種類

低用量ピルの費用は、服用の目的によって保険が適用される場合とされない場合があります。
治療が目的であれば保険が使えることがありますが、避妊などの自由診療では全額自己負担となります。

保険が使えるケース・使えないケースの違いや、保険適用されるピルの種類、診察の流れについて整理し、自分の目的に合った賢い選び方の参考になるよう解説します。

低用量ピルが保険適用されるケースとされないケース

低用量ピルが保険適用されるケースとされないケース

低用量ピルは、医師の診断で治療が必要と判断された場合にのみ保険適用になります。
代表的な保険適用のケースには月経困難症や子宮内膜症などがあり、症状によってはPMSとの併発も認められます。

低用量ピルの保険適用されるケース・されないケース
保険適用 or 自費処方目的・症状
保険適用・月経困難症
・子宮内膜症
・月経過多
・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など
保険適用外(自費)・避妊
・PMSのみの治療
・肌荒れの改善
・月経移動

避妊や生理日移動などの目的は、病気とはみなされないため保険は使えず、すべて自己負担での購入になります。

保険が適用される代表的なケース

  • 生理痛が強く日常生活に支障をきたす(月経困難症)
  • 子宮内膜症・子宮腺筋症の治療
  • PMSと月経困難症を併発している場合
  • 不正出血などでホルモン治療が必要なケース
月経困難症とPMSの違い
月経困難症
月経中に発症。腹痛・腰痛など身体症状が中心
PMS(月経前症候群)
月経前に発症。精神的・身体的な不調が混在

月経困難症には保険が適用されますが、PMS単独では対象外です。
両方の症状がある場合は、診断次第で保険適用となるケースもあります。

低用量ピルが保険で処方されるのは「治療目的」と明確に判断された場合に限られることを理解しておくことが大切です。

保険が利用できる低用量ピルの種類と価格帯

LEP製剤とOC製剤の違い

保険適用で処方される低用量ピルは、厚生労働省に医療用として承認されたLEP製剤(Low-dose Estrogen Progestin製剤)に限られます。
LEP製剤は、月経困難症や子宮内膜症などの治療に使用され、治療目的でのみ保険が適用されます。

LEP製剤には先発品とジェネリックがありますが、多くは後発品としても流通しており、価格が比較的安価に設定されているのが特徴です。

LEP製剤の主な種類と価格相場(保険3割負担時)
薬剤名(商品名)分類1シートあたりの目安価格
ルナベルULD超低用量ピル900〜1,300円
ヤーズ超低用量ピル1,200〜1,500円
フリウェルLD低用量ピル800〜1,100円

医師による診断で病名がつかない場合は、同じ種類でも保険が適用されず、自費となることがあります。

服用目的が「避妊」だと伝えてしまうと保険は使えないため、症状がある場合は、その内容を正確に伝えることが重要です。

自分の目的に合った低用量ピルを探したい方はこちらも参考にしてください。

保険適用で低用量ピルを処方してもらう流れ

保険適用で低用量ピルを処方してもらう流れ

低用量ピルの処方で保険を使いたい場合は、医師が治療の必要性を判断し、疾患名をつけることが条件です。

症状がある場合は、診察時に「安く済ませたい」などの希望だけでなく、生理痛や体調不良など具体的な困りごとをしっかり伝えることが大切です。

カウンセリング

月経中の痛み・出血の量・PMS症状など、日常生活への影響について詳しく聞き取ります。
医師が月経困難症や子宮内膜症の可能性を判断する上で、症状の具体性が重要になります。

内診・超音波検査

子宮や卵巣の状態を確認するための検査を行い、疾患の有無や程度に応じて保険適用の対象になるかを判断します。

血液検査

ホルモンバランスや炎症反応を確認するための血液検査を行います。
医療機関によって検査内容は異なりますが、月経困難症の診断補助として用いられます。

保険適用で処方を受けるには、問診・診察・検査を通じて医師が「治療が必要」と判断することが前提となります。

診断がついた場合でも、検査費用や診察料が別途発生し、初診時は4,000〜6,000円前後+ピル代が必要になることが多いです。

避妊目的での申告に注意

保険適用外の目的であるにもかかわらず、費用を抑えたい一心で症状を偽るような申告は避けるべきです。

LEP製剤の中には避妊効果が不十分なものもあり、服用目的に合わない薬を使うことで期待する効果が得られない可能性があります。

また、保険適用の処方は基本的に1ヶ月分ずつの処方が多く、定期的な受診が必要になるため、結果的に通院費用がかさむケースもあります。

服用の目的に合った処方方法を選ぶことが、効果と費用の両面で後悔のない選択につながります。

目的別にかかる低用量ピルの費用と予算の考え方

低用量ピルは目的によって保険の適用可否や価格帯に差があるため、あらかじめ想定される費用を知っておくことが大切です。

避妊目的で服用する場合の費用

避妊を目的とする場合は、保険が適用されないため全額自己負担になります。オンライン診療などを活用すれば、通院せずに処方を受けられるため手軽さもあります。

費用相場
1ヶ月あたり2,000〜4,000円程度
診察料・送料
クリニックにより500〜1,000円程度かかる場合があります
処方される主なピル
トリキュラー、アンジュ、ラベルフィーユ、マーベロンなど
服用期間の目安
長期的な服用が前提となるため、年間3〜4万円前後の予算を見込むと安心です

PMSや生理痛の改善を目的とする場合の費用

PMSや生理痛の治療を目的とする場合は、医師による診断で保険適用になるケースがあります。月経困難症や子宮内膜症と診断された場合、3割負担でLEP製剤を処方してもらえます。

費用相場
保険適用あり:1,000〜2,000円程度/自費:2,500〜4,000円程度
診察料・検査費
初診時に4,000〜6,000円程度かかる場合があります
処方される主なピル
ルナベル、フリウェル、ヤーズ、ジェミーナなど
服用期間の目安
まずは3ヶ月(3周期)程度の継続が一般的です

ニキビや肌荒れの改善を目的とする場合の費用

美容目的でピルを服用する場合は、保険適用外となり全額自費になります。ホルモンバランスを整える作用により、肌荒れの改善が期待できます。

費用相場
1ヶ月あたり2,000〜3,000円程度
診察料・送料
オンライン診療では無料になる場合もあります
処方される主なピル
マーベロン、ファボワールなど
服用期間の目安
まずは1ヶ月〜3ヶ月を目安に効果を確認する方が多いです

購入方法別に低用量ピルの処方にかかるトータル費用を比較

自費で低用量ピルを購入する場合、どこで処方を受けるかによって総額に大きな差が出ることがあります。

予算にあわせて最適な購入方法を選べるよう、産婦人科・オンライン診療それぞれの費用相場や特徴を比較しました。

購入方法ごとのピル処方にかかる総額
産婦人科オンライン診療
・初月2,000~4,000円程度
・2ヶ月目以降1,300~3,000円程度
・別途検査料3,000~5,000円
総額目安1,500〜3,000円
・薬代
・診察料
・検査料
内訳・薬代
・診察料
・送料
保険適用・保険適用外どちらも可保険適用可否保険適用外のみ
治療目的で保険を使いたい場合は、産婦人科での対面診療が必要

保険診療では1ヶ月あたりの薬代は安くなりますが、初診料や定期検査費がかかるため、初月や検査月はやや高くなる傾向があります。
逆に、検査不要な月にまとめて処方を受ければコストを抑えることも可能です。

避妊や月経移動、PMS対策が目的で自費診療を選ぶならオンライン診療が便利

診察料が無料のクリニックも多く、送料も500円前後と安価
さらに、定期配送やまとめ買い割引を活用すればトータル費用を抑えられます。

  • 産婦人科は保険対応・検査が必要な人向け、オンライン診療は自費でも手軽に始めたい人向けと考えるとわかりやすいです。
    オンラインでも医師による診察があり、6〜8種類の中から適したピルを提案してもらえます。

「ピルの値段だけでなく、自分の悩みに本当に効果があるのかも知っておきたい」という方は以下の記事も参考にしてください。

保険適用なしでも低用量ピルの費用を抑える方法

保険適用なしでも低用量ピルの費用を抑える方法

保険が使えない場合でも、ピルの選び方や購入方法を工夫すれば費用を抑えることが可能です。

代表的な方法として、後発品(ジェネリック)の活用オンライン診療の活用があります。

低用量ピルの後発品(ジェネリック)を検討する

先発品と同じ成分で作られた後発品は、価格が2〜3割ほど安くなるケースがあります。

効果や品質に大きな違いはないため、費用を抑えたい方にはジェネリックがおすすめです。

先発品と後発品の費用比較
分類種類1シートあたりの相場
先発品トリキュラー
トリキュラー
2,000~2,500円
マーベロン
マーベロン
2,500〜3,000円
後発品ラベルフィーユ
ラベルフィーユ
(トリキュラーの後発品)
1,500〜2,200円
ファボワール
ファボワール
(マーベロンの後発品)
1,800〜2,500円

同じ成分・効果のピルでも、先発品か後発品かによって1シートあたり数百円〜1,000円以上の差が出ることがあります。
ジェネリックを希望する場合は、取り扱いがあるクリニックかどうかを事前に確認しましょう。

オンライン診療を活用して低用量ピルを購入する

自費診療でピルを処方してもらう場合、オンライン診療を使うと費用を抑えやすくなります

オンライン診療を活用するメリット
  • 定期配送やまとめ買いでピル1シートあたりの価格を抑えられる
  • 診察料や送料込みのプランが多く、追加費用が少ない
  • 自宅で受け取れるため、通院にかかる手間や交通費が不要

オンライン診療では診察料・送料込みのトータル費用が明確なため、継続しやすい傾向があります。
通院が難しい方や費用を安く抑えたい方にとって現実的な選択肢です。

各サービスによって価格やサポート内容が異なるため、料金だけでなく、相談体制や配送のスムーズさも比較して選ぶようにしましょう。

個人輸入の通販サイトで取り扱いがある低用量ピルは危険

費用を抑えたい一心で、個人輸入サイトからピルを購入するのは危険です。

正規品の保証がなく、偽造品や副作用リスク、健康被害の報告もあります。
また、届くまで2週間以上かかることが多く、定期的な服用には不向きです。

価格の安さよりも、安全性を優先し、医師の診察を受けたうえでの処方を選びましょう。

低用量ピルの値段や保険適用に関するよくある質問

Q.
高校生や未成年でも低用量ピルを処方してもらえますか?
高校生や未成年でも医師の診察を受けたうえで、低用量ピルを処方してもらうことは可能です。
法律上、15歳以上であれば原則として単独での受診が認められていますが、医師によっては保護者の同意を求める場合もあります。
Q.
未成年でもピルの費用は大人と同じですか?
未成年でもピルの費用は成人と同じ扱いになります。
避妊目的の場合は保険適用外で月1,500〜3,000円前後、治療目的で医師の診断があれば保険適用となり、3割負担で月800〜1,500円程度が目安です。
Q.
親に知られずに低用量ピルを購入する方法はありますか?
オンライン診療を利用すれば、自宅配送やコンビニ受け取りなどを活用して親に知られずにピルを購入することが可能です。
支払い方法や配送先によって通知される可能性もあるため、利用前にサービス内容を確認してください。
Q.
1ヶ月だけ低用量ピルを服用してもいいですか?
低用量ピルは基本的に継続的な服用を前提としていますが、1ヶ月だけの服用も可能です。ただし避妊効果や体への影響を考えると、短期間の使用でも自己判断せず医師に相談することが重要です。
Q.
保険適用の場合、低用量ピルは何ヶ月分処方してもらえますか?
保険適用で低用量ピルを処方してもらう場合は、基本的に1ヶ月分ずつの処方が一般的です。
医療機関によっては、症状の安定や医師の判断により、最大3ヶ月分までまとめて処方されるケースもあります。

自分の予算にあわせて低用量ピルを購入するためにオンライン診療を活用しよう

低用量ピルの処方を受けるなら自由診療が結局おすすめ

低用量ピルは毎月継続して服用する必要があるため、費用や手間を抑えて続けやすい方法を選ぶことが大切です。

コスパ良く継続するためにおすすめの購入方法が、スマホだけで診察から配送まで完結できるオンライン診療サービスです。
診察料・送料が無料のクリニックや、定期配送による割引プランを活用すれば、月々の負担を抑えながら継続しやすくなります。

忙しくて通院の時間がとれない方や、対面診療に抵抗がある方でも、自宅で医師の診察を受けられるのがオンライン診療のメリットです。
保険適用の相談や、自分に合った低用量ピルの提案も受けられるため、安心して利用できます。

費用を抑えつつ、安心してピルを服用したい方は、オンライン診療サービスの選び方や料金を比較した以下の記事も参考にしてください。